2019年3月17日日曜日

西野尚利研究概論

これは西野尚利について研究、情報収集をした結果のまとめである。

◇西野尚利(NSN)とは・・・(概略)。
音響担当、作曲家。1996年にOuterWords結成、ほぼ同年に有限会社Cyberworksに入社。2009年発売の「蝶ノ夢リメイク」以降消息不明。

◇西野尚利Biography。
・本名:西野尚利
・PN:NSN、N.S.N.、NAO、RedPenguinTheRomancer 、ビワホー、ジェット西野、ジョン太、(仲本オーケストラ、松本オーケストラ、むー)など。
・出身:大阪
・所属グループ:OuterWords、Triodesign
・出身大学:大阪芸術大学
・趣味:SF小説、漫画など
・使用ソフト:Vienna Symphonic Library、Komplete5など
・師事者:松永通温
・特徴:奇天烈な発言をすることが多い。陰で支える存在でありたい。Simmyを超えようとしている。印象主義な作曲をする。ノスタルジーが好き。など

◇西野尚利関係のサイト。
・siteprotozoa
(https://web.archive.org/web/20010521160645/http://www.asahi-net.or.jp/~qv4n-nsn/)
・OuterWords
(https://web.archive.org/web/19991128042102/http://www.bekkoame.ne.jp:80/~emme/profile.html)
・Triodesign
(http://www.triodesign.jp/)
・New Another Online(入り口)
(http://web.archive.org/web/20121117053307/http://naotoshi.tripod.com/)
・New Another Online(中身)
(http://host.cyberworks.co.jp/~nishino/NewAnotherOnline/)
・New Another Online(中身)2
(https://web.archive.org/web/20020205121940/http://host.cyberworks.co.jp/~nishino/)
・New Another Online 個人作曲一覧
(https://web.archive.org/web/20120828101427/http://naotoshi.tripod.com/music.html)
・社内BBS
(https://web.archive.org/web/19990826142548/http://www.cyberworks.co.jp/~hirain/hirain-bbs/board_mn.cgi)
・Triodesign 使用機材一覧
(https://web.archive.org/web/20080131025327/http://www.triodesign.jp/about.html)
・スミスミ氏のファイル
(https://web.archive.org/web/19990826174743/http://www.cyberworks.co.jp/~sumisumi/nishino/)

◇西野尚利関与サイト
・Types初代サイト
(https://web.archive.org/web/20000504234140/http://host.cyberworks.co.jp/~types/main.html)
・Typesリニューアルサイト
(https://web.archive.org/web/19991126081135/http://www.typesnet.com/)
・LOZEサイト
(https://web.archive.org/web/20010512031543/http://www.loze.gr.jp/)
・林ふみと氏のおそらく初代ブログ
(https://web.archive.org/web/19990202065936/http://www.cyberworks.co.jp/~hayashif/)
・旅人氏の初代ブログ
(https://web.archive.org/web/19991104230254/http://www.cyberworks.co.jp/~irisawa/index.html)


◇西野尚利の歴史(誕生~入社まで)
Siteprotozoaには「某年某日吉日に大阪で生まれる」と記載され、加えて大学卒業後に1996年7月にOuterWords結成+入社している。したがって浪人留年含め、某年には1970年代後半~1980年代前半の数字が入ると考えられる。
・大阪芸術大学に入学後、松永通温に師事される。SiteprotozoaのBiographyより、大学在学中にもゲーム音楽を作曲していたと記載があり、それは「甲子園4(1995)」であると考えられる。卒業年は就職浪人していなければ1996年の可能性が高い。
・OuterWords(旧名アーリーマンクルー)に1996年に加入し、おそらく同時にBlueBellブランドが発足。

◇(閑話休題)OuterWordsとは・・・。
大阪を中心に活動していたグループ。1995年からアーリーマンクルー(赤峰史朗・大木 登・杉岡雄輝)が活動していたが、西野尚利の加入をきっかけにOuterWordsに改名。西垣智美(後のTOMO嬢説あり)の加入で今後さらなる活動が見込まれていたが、Cyberworks系列のTypesより1999年に発売された「SEVEN」以来その名前が現れる事はなかった。「SEVEN」後1999年に発売した「いちょうの舞う頃2」の"High-Speed Voyage"という曲の男性ボーカルはOuterWordsの杉岡 雄輝か赤峰 史朗と言われている。現在メンバーである赤峰史郎と大木登は消息が確認されている。そのほかのメンバーは消息不明。インディーズレーベルのSONGBIRD(Air Record)より1996年にオムニバスCDを出したと公式が述べているが、当時SONGBIRD(Air Record)レーベルとして出たCDが「プレイン・アタック・ショック」しかなく、そこに収録されている可能性が高いとされる(追記:有志の調査によって異なることが判明、よってこのCD以外となるが、候補がない)

西野尚利の歴史(入社~2000年まで)
・サウンド屋であっても本業以外のスクリプト構成やデバッグ、一部シナリオも並行して担当していた。
New Another Onlineでは、個人で作曲したBGMがおかれていた。
・BlueBell作品ではほぼ毎回音響担当の開発後記を記している。「VOICE ~君の言葉に僕をのせて~」の後記に大きく「怒死」と書かれていることから、漫画「覚悟のススメ」の山口貴由が好きであると考えられる。また2000年にSiteprotozoaより"Wintermute"や"さらりまん"、"CountZero"という曲が公開された。そのタイトルはウィリアムギブスン著の「ニューロマンサー」というSF小説から来ているものと言われている。
・Bluebell初期からいる旅人和弘(入澤和弘)とは今後長きにわたって関係を築いていくことになる。また「ソーサレスエンパイア」から開発を担当することとなったスミスミ(西本純雄)とも仲が良い。
New Another Onlineの中身リンク2より、西野尚利専用のBBSが存在していることがわかる(中身は見れない)。同様に旅人氏も専用BBSを所持していた。
社内BBSにおいて、「N野毒」や「N野9999」といった名前で書きこんでいることがわかる。
・Escu;de作品の「魔女っ娘マリエルン」より他社作品の作曲を手がけるようになる。

西野尚利の歴史(2001年~2008年まで)
スミスミのブログには西野尚利との会話が記録されている。その文章からスミスミとは仲がいい事がうかがえる。
・アニメ「自慰倒錯-好奇心-」に作曲として参加している。おそらく唯一の作曲担当アニメ作品と思われる。
・Tacticsより発売の「Apocalypse」のサントラには「NRN」と表記されているが、ゲーム版のエンドロールには「NSN」と記載があるため誤植である。
・2003年発売の「sweetでびる ~願いゴト、叶えますぅ~」より作曲音響担当としてSimmyが加入。後にライバル(?)となる。
・2008年発売の「はなマルっ!2」をもって作曲から名前が消える。
・2008年発売の「カヌチ 白き翼の章」は作品上の表記では西野尚利であるものの、2009年発売の「カヌチ 二人の翼」では作曲担当はTriodesignに修正されている。

◇(閑話休題)Triodesignとは・・・。
Triodesignとは2004年より活動する関西中心の音楽制作グループである。Simmy率いる複数の作曲家が所属している。メンバーは2016年時点でSimmy、飯田英郎、YukaPである。そのほかにもTriodesign作曲の作品にM(Triodesign)という作曲家が複数作品で担当していたが2008年発売の「ワンダリング・リペア!」を最後に消息が途切れた。2007年発売の「彗聖天使プリマヴェールZwei」ではTriodesignからジョン太とMの二人が担当しているが、そのジョン太は西野尚利である可能性が限りなく高いとされている。いつもの西野尚利とほぼ全く同じ音選びや拍打ちをしていたり、後記でノスタルジーが好きであると明言していること、Simmyをライバル視していることからジョン太=西野尚利は正しいとされる。ゆえに西野尚利はTriodesignに所属していると言える。

西野尚利の歴史(2009年~現在まで)
・西野尚利は2008年以降ジョン太としても現れる事はなかった。
・しかしながらTriodesignという名義は活動し続けている。
・2011年発売の「懲罰指導」の"びぎにんぐ"という曲の男性ボーカルが、OuterWordsの杉岡 雄輝か赤峰 史朗という疑惑が浮上しており、Triodesignの傘下にあるのではないかと言われている。
・2012年発売の「侵蝕-零-」ではむーが作曲しているが、西野尚利が作曲したとされる「侵蝕2」のBGMが使いまわされていたり、新曲もそれほど違和感のない仕上がりであることから、むー=西野尚利ではないかと言われている。
・最近Cyberworksより「夢幻のさくら」が発売され、久々に西野尚利を感じさせる曲の仕上がりになっている。

◇西野尚利の同人活動
西野尚利は2000年ごろから同人活動が活発になる。このころは他人のCG集に音楽を寄贈するのが主であった。音楽は西野尚利と日ごろ仲の良い絵師の旅人和弘やスミスミ、当時関係のあったわがすりあ狂介のCG集に寄贈したのではないかと予想しているが、少なくともスミスミのCG集「ぼとむれす」シリーズは音楽がなかったためスミスミではない。旅人和弘の同人サークルである旅人屋の作品にも西野尚利の手がかかっている疑惑がある。曲調が非常にそっくりであるためぜひ一度体験版で試聴してみてほしい。筆者は1つ購入してみたが残念ながらスタッフロール自体なかったため本人かどうか確認できず。

◇西野尚利の謎
・西野尚利の初代(?)webサイトであるNew Another Online(中身)のURLを見てほしい。Cyberworks公式のドメインに他のスタッフはないのにもかかわらず、西野尚利専用のページが存在する。Cyberworks公式ホームページからアクセスできそうだが経路は現在不明である。しかしながらこれにより西野尚利は初期メンバーということもあってか、社内ではかなりの権力を持っていると予想できる。初期メンバーは確認されているだけで、かつみこういち、クリムゾン、西野尚利しかおらず実は西野尚利が社長なのではないかという疑惑も浮上する。仮に西野尚利が社長なのだとすると、スミスミのプロフィールよりスミスミをBlueBellに誘ったのは西野尚利ということになり、仲が良いことにも納得がいく。
・中本オーケストラという名義は、スミスミのメーカーであるTouchableで作曲を担当しているが、西野尚利本人のような作曲センスより仲本オーケストラ=西野尚利はもはや自明の理である。しかしながら「侵蝕2」の作曲担当は松本オーケストラとなっており、今まで通りの作曲センスではあるが、なぜここにきて名義を変えたのか不明である。

◇9割主観で見る西野尚利
・西野尚利死亡説があるが、私個人の考えとしては生きていると考えている(考えたい)。しかし死亡説を考えてうなずける部分がいくつかある。Wendybellの初期の作品は主に西野尚利とMが作曲を担当していたが、M氏が曲調を西野尚利に近付けて作曲していた。そのためしっかり聴けば違いが分かるが、軽く聞き流す程度だと判断が難しい。したがって西野尚利がいなくなったときのための逸材ゴーストライター(?)を育てていた可能性がなくもない。ただし反論もある。「ワンダリング・リペア!」でのM氏の曲は西野尚利の曲調とは程遠いものであり、またジョン太の作曲は紛れもなく西野尚利であるため、西野尚利はTriodesignに入り活動していると考えるのがしっくりくる。
最近のTriodesignの作曲は実に微妙で、「新訳淫妖蟲」あたりから最近の作品まではコメントできないほどの出来だった。しかし2020年4月発売の「淫妖蟲 醜」はかなり良い出来だと思われる。

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